チキンラーメン

2020年6月19日思い出のとき

[リバイバル版初回投稿:2020年6月19日]

あの頃は「寝る」ことが本当に下手くそだった。
夜、眠れなくて。
昼間寝てしまうから夜眠れない ―― それはそうなんだろう。
心療内科のお医者さんから「昼寝をやめるように」って言われていた。

それはそう、だけど……わたしとしては
「違うよ」「分かってない」
って言いたい気持ちだった。
夜になると眠れない、だから昼間寝るしかないんだ、って。
昼間でも眠ることができるなら、それはわたしにとっては大事なことなんだ、って。

“病人”の言い訳かなぁ?

夜眠れなくても、翌日昼間は頑張って起きている、そうして夜に寝る生活に戻す、
ということ、何度も挑戦した。
だけど、「頑張って起きている」っていうのも、元気があるからできることなのかな、
当時のわたしにはけっこう難しかった。
何にも興味が持てず、何をする気にもなれず、という状態では、
なかなか時間も過ぎてくれないからなおさら。
たまに「頑張って起きている」ができても、やっぱり夜は夜で眠れなかったりして。

寝ても「寝た」という実感が全然ない日が続いた時期もあった。
自分はどうやら寝ていたらしいのに、感覚的には「ずっと起きていた」ような感じだったり。
それでもからだのほうは、少しは疲れが取れていたのだろうか。
こころのほうは、どんどんしんどくなっていくようだったけど……。

お医者さんにお願いして、やっと睡眠薬を出してもらっても、
わたしはそれをあまり上手に使えなかった。

夜、寝つけなくてイライラしそうになってくると、よく夜食を食べた。
チキンラーメンとか味噌煮込みうどんが多かったかなぁ。

あの頃のわたしにとって「食べる」ことは、こころの避難場所のひとつだったと思う。
味、におい、噛んだり飲み込んだりする行為、感触、お腹が膨れてくる感じ……
そういった“刺激”が、たとえ短い時間やその瞬間だけであったとしても、自分を楽にしてくれる。

そうやってなんとか自分をつないでいたのかな……そんな風に思わなくもないかも。

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今はわりと規則正しい生活が送れるようになっている。夜に寝て、昼間起きている生活。
ときどきは夜更かしをすることもあるけれど、
そのまま生活のリズムが崩れてしまうことはない。翌日取り戻すようにしている。

「寝る」こともだいぶ上手になった。
なかなか寝つけないということは、もうあまりない。
「寝た」「よく寝た」という実感もちゃんとある。
睡眠時間だって、以前は連続して長時間眠れなかったのが、
最近では6時間くらい眠れるようになっている。

薬を飲むのをやめてから、6年と少し経った。

夕べは夜更かしをして、久しぶりにチキンラーメンも食べた。
当時をちょっと思い出したりする。けれど、当時とはいろんなことが違う。

変化しながら、ずっとつながっている。


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Posted by まさえ